オランダ 海外生活

オランダの気候と天気-四季折々の魅力

オランダは美しい風景と豊かな文化で知られる国ですが、その気候と天気も観光や生活に大きな影響を与えます。北海に面したオランダは、海洋性気候の影響を受け、年間を通じて比較的穏やかな気候が特徴です。私は東北地方の出身ですが、夏はオランダの方が涼しく、冬は暖かいです。緯度はオランダの方が高緯度なんですよ。今回は、オランダの季節ごとの気候と天気について詳しく見ていきましょう。

春(3月~5月)

春はオランダで最も美しい季節の一つです。気温は徐々に上がり、3月には平均気温が5℃~10℃、5月には15℃前後まで上昇します。春のオランダと言えば、何と言ってもチューリップの季節です。

見どころ

  • キューケンホフ公園:世界的に有名なチューリップ畑が広がり、多種多様な花が咲き誇ります。
  • 運河クルーズ:春の穏やかな気候の中で、運河を巡るクルーズは格別です。
  • ライデンの桜:ライデンのシーボルトハウスやライデン大学周辺では、美しい桜の花が楽しめます。

チューリップ:オランダの象徴

オランダとチューリップは切っても切れない関係にあります。16世紀にトルコから持ち込まれたチューリップは、17世紀に「チューリップ・バブル」として知られる経済現象を引き起こすほどの人気を誇りました。現在でも、オランダは世界最大のチューリップ生産国であり、観光名所として多くの訪問者を魅了しています。

チューリップの見どころ
  • キューケンホフ公園:リッセに位置するキューケンホフ公園は、世界で最も有名なチューリップ庭園の一つです。毎年3月から5月にかけて開園し、700万本以上の花が咲き誇ります。広大な敷地内には、多種多様なチューリップが植えられ、美しい花壇やテーマガーデンが訪れる人々を楽しませます。
  • ボルダーフィールド:アムステルダムから車で約30分の距離にあるボルダーフィールド地域は、広大なチューリップ畑が広がるエリアです。ここでは、広大な色とりどりのチューリップ畑を見渡すことができ、春には多くの観光客やカメラマンが訪れます。
チューリップイベント
  • フラワーパレード:毎年4月に開催されるフラワーパレード(Bloemencorso)は、キューケンホフ公園とハーレムを結ぶルートで行われます。豪華なフロート(花車)が、チューリップをはじめとする花々で美しく装飾され、街を巡ります。このイベントは、地元の人々と観光客にとって春の一大イベントです。
  • オープンガーデンデイ:オランダ各地で行われるこのイベントでは、個人の庭園や歴史的な庭園が一般公開されます。訪問者は、美しいチューリップや他の花々を楽しむことができます。

ライデンの桜

ライデンは、オランダで桜の花を見ることができる特別な場所です。日本との深いつながりを持つこの町では、毎年春に桜が満開になり、多くの人々が訪れます。ライデン大学の周辺やシーボルトハウスでは、見事な桜の風景が広がり、日本の春を彷彿とさせる美しい景色が楽しめます。

見どころ

  • シーボルトハウス:日本の文化や歴史に触れることができる博物館で、春には美しい桜の花が庭園を彩ります。
  • ライデン大学:キャンパス内に植えられた桜が咲き誇り、学生や訪問者が花見を楽しむ光景が見られます。

夏(6月~8月)

夏はオランダで最も温暖な季節です。平均気温は20℃前後で、時には30℃を超えることもあります。しかし、湿度が低いため、過ごしやすいのが特徴です。夏は日照時間が長く、観光やアウトドア活動に最適な季節です。

見どころ

  • 北海のビーチ:スヘフェニンゲンやザントフォールトなど、美しいビーチでのんびり過ごせます。
  • アウトドアフェスティバル:音楽やアートのフェスティバルが各地で開催されます。

秋(9月~11月)

秋は気温が徐々に下がり、9月の平均気温は15℃前後ですが、11月には10℃以下になります。秋は変わりやすい天気が特徴で、晴れの日もあれば雨の日も多いです。紅葉が美しい季節でもあり、散歩やサイクリングには最適です。

見どころ

  • 国立公園:紅葉に染まるヘラースマート国立公園などが美しい。
  • ハーレムのビアフェスティバル:地元のビールを楽しむイベントが開催されます。

冬(12月~2月)

冬のオランダは寒さが厳しくなりますが、北欧ほどではありません。平均気温は0℃~5℃で、降雪もありますが積もることはあまり多くありません。冬は特に雨が多く、風も強くなります。

見どころ

  • アイススケート:気温が低いときは、アムステルダムの運河やスケートリンクでスケートを楽しむことができます。
  • クリスマスマーケット:冬の寒さを楽しむために、各地でクリスマスマーケットが開催されます。
  • 洞窟のクリスマスマーケット:オランダ南部のファルケンブルグにある洞窟のクリスマスマーケットは特に有名で、独特の雰囲気が楽しめます。

洞窟のクリスマスマーケット:ファルケンブルグ

ファルケンブルグの洞窟のクリスマスマーケット(Valkenburg Christmas Market in the Caves)は、オランダでもユニークなイベントとして知られています。このマーケットは、町の地下に広がる洞窟で開催され、幻想的な雰囲気が魅力です。

特徴

  • 洞窟の中の市場:洞窟の中にクリスマスの装飾が施され、数多くの出店が並びます。ハンドメイドのクリスマスオーナメントや地元の特産品などが販売されています。
  • 照明と装飾:洞窟内は美しい照明で飾られ、クリスマスツリーやイルミネーションが幻想的な光景を作り出します。
  • 地域の文化:地元の音楽やパフォーマンスが楽しめるステージもあり、オランダのクリスマス文化に触れることができます。

見どころ

  • フローレンス洞窟(Gemeentegrot):ここでは、多くのブースが並び、クリスマスギフトやお土産を探すのに最適です。
  • ヴェルケンシュタイン洞窟(Fluweelengrot):この洞窟では、歴史的な壁画や彫刻が展示され、洞窟自体が観光名所となっています。

まとめ

オランダの気候と天気は、四季折々の魅力を引き出してくれます。春のチューリップ、ライデンの桜、夏のビーチ、秋の紅葉、冬のスケートやクリスマスマーケットと、一年を通して楽しむことができるアクティビティが満載です。特に冬には、ファルケンブルグの洞窟のクリスマスマーケットのような特別な体験が待っています。旅行や生活の際には、季節ごとの特徴を理解し、それに応じた準備をすることで、より充実した時間を過ごすことができるでしょう。

オランダを訪れる際は、天気予報をチェックし、適切な服装と計画を立てて、素晴らしい時間をおすごしくださいね。天気が変わりやすいので雨具は必須ですよ。

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